nowomou - 見過ごしていた風景に触れる

 

千利休の「花は野にあるように」という言葉は、自然と人との関係を、あらためて見つめ直す視座を与えてくれます。

 
つくり込みすぎず、ただ“あるようにある”こと。それは技術ではなく態度であり、目に見えない“気配”を尊ぶという、日本固有の美意識にも通じています。

 
nowomouがつくるプロダクトもまた、そうした気配や感覚を受けとめるための構造です。

 
都市と野、生と余白のあいだに立ち、ふとした静けさや、見過ごされていた美しさをひらくこと。それが、私たちの目指すかたちです。


主に用いる素材はスチール。

硬質で冷たく、無機的でありながら、現代の風景の中で、私たちにもっとも馴染んでいる“自然”。そこに一輪の花が映えるように─ ─

 
プロダクトが風景となり、記憶となっていく構造を、私たちはそっとつくります。

 
nowomouのロゴは、上下を反転しても同じかたちをしています。見る位置が変わっても、本質は変わらない。
自然と人工、名と無名、外と内─ ─ 反転しながら共存する構造を、そのかたちが静かに語っています。 


自然を思うことと、都市を思うことは、裏返しのように重なり合っています。 ビルの谷間に育つ子どもにとって、そこが原風景になることもあれば、 森で育った誰かが、街の明かりに心を惹かれることもある。

 
どこに暮らしていても、人はふとした瞬間に風景を思い出します。
道端の草木が綺麗に見えたり、アスファルトを流れる雨水に見惚れたり─ ─ そんなまなざしがひらくとき、そこには確かに「野を思う」が息づいています。その感性とともに寄り添うプロダクトを、私たちは届けていきます。